[コメント] 街の灯(1974/日)
少々いい加減な展開をするところ、例えば女子プロレスのバスに何故か堺正章が乗っているなんて部分は、アレレ?と思わせるのだが、その後のレスリングシーンの演出がすこぶるよろしくて、もう展開のいい加減さを非難する気にはなれなくなる。そう、これが森崎東の素晴らしさなのだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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財津一郎と堺正章のオンボロ家での田中邦衛が絡んだ大暴れ、研ナオコとフランキー堺と一緒に泊まるラブホテルでの大騒ぎ等も森崎らしさだが、笠智衆が体現するアナーキーさこそ森崎だろう。或いは記憶喪失の少女・栗田ひろみのイノセンスは『女は男のふるさとヨ』の星子(緑魔子)や『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』のアイコ(上原由恵)を想起させる。ラストシーン、陸橋の欄干の上での堺正章への演出もたまらない。
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