[コメント] 1980 イチキューハチマル(2003/日)
時代をカリカチュアライズして描くにしても、こんなに薄っぺらじゃ苛立つばかり。様々なアイテムを取り払ってしまったら、1980年である必然性が残るのか?単なる祝祭とシラケの時代ではなかったと思うのだけれど。クレしんの70年代のほうがよっぽど核心を突いてたんじゃないか?
ミッチーのしょうもない軽薄さは楽しめたけれど、あの人は80年代とは何の関係もない魅力の持ち主だからなあ。
犬山犬子はもうちょっと頑張ってほしかった、この姉妹の中ではもっとも1980年を知っている筈の女優であればこそ。
蒼井優は悪い意味で80年代アイドルに近しい存在だったと感じた…いや、蒼井のせいではないからファンの人には申し訳ないのだが。やっぱり反吐の出そうな聖子カットは饒舌だったか。
ともさかりえについては語れず。彼女もまたいつのどこへ持っていってもともさかりえだからなあ。性格設定がいかに80年代だとしても、彼女の性格が勝ってしまうあたりはもはや芸風と言うべきか。
しかし、これほど誰にも感情移入できない青春コメディも珍しい。奇妙な設定を弄びすぎたのだろうし、監督自身も誰も愛していなかったせいだと思っているのだが。
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