[コメント] 私をスキーに連れてって(1987/日)
80年代でのプログラム・ピクチュアの復活。
この映画はメディア・ミックスの走りで結果としてスキーブームに拍車をかけて、ゲレンデに向かうアホなワカモノを大量生産したわけだが(俺もそのひとり)、質に言及しないわけにはなるまい。
当時の映画は難しい文芸映画かアイドル映画かのどちらかしかなく、TVに観客をとられっぱなしだったのだけれど(当たり前だ)、「若大将シリーズ」にオマージュを捧げる馬場監督の意欲溢れる作品である。いいじゃん2時間弱夢を見れれば。予算がなくても楽しいテーマを描ければ客はついてくると。興行収入的には大きかったし社会的影響も大きかったにもかかわらず、案の定、当時この映画は批評家に黙殺されるか技術的に酷評されるかのどちらかだった。でもね、長く残る名作も必要だけど短期間で消費されるプログラム・ピクチュアも映画には必要だと思うんだよね。三上博史は自分のフィルモグラフィから抹殺したがってるみたいだけど、今はプログラム・ピクチュアといえばTVドラマの特別篇がほとんどという現状から考えるとこの映画の存在価値は大きいと思います。
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