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[コメント] チルソクの夏(2003/日)

下関市と釜山市の親善陸上大会で出会った郁子と韓国人高校生安の2人が、年に一度、七夕(チルソク)の日(親善大会の日に重なる)に逢うことを約束するところからはじまる純恋物語。若いっていいなー、と思いました。
スパルタのキツネ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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本当に仲が良さそうに見える、爽やか女子高生4人組の好演光る。なかでも、郁子に付き合い韓国語を勉強する4人が「イル・イー・サム・サー・オー・ユッ・チル・パル」と掛け声を出しながらトラックを走り、どんどん加速していく姿が最も印象的です。ほんと、若いって、いいなーと思いました。

安君の母から手紙をもらい陸上を中断した郁子。親友の涙の諌めにより、最初は好きで始めた陸上がいつの間にか安君への想いを糧に走り続けていた自分に気がつく。無我夢中が好きな人の為に。経験がある人であればその気持ちが痛いほどわかることでしょう。

安君は、一つ間違うと素人演技ですが、やさしい瞳に韓国人らしい凛とした強さを湛えており、また、私が尊敬する陸上選手に雰囲気が似ていることもあって、こちらも好演だと思いました。 夜の待ち合わせで、安君が遅れた場面で彼が「郁子の友達、ハングルひどすぎるよ」と真顔で言うのも、観ているこちらは楽しい気持ちになり、好感が持てる。関門トンネルの県境からのダッシュ、いつか私もやりたい。

学校や大会の風景も懐かしい雰囲気が出ていて好きです。釜山の大会で、見るも逞しい釜山選抜の女性槍投げ選手が、アップで上半身の周りに槍をぐるぐる回す姿も妙にリアルで、細かい演出が効いてると思いました。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)chokobo[*] ことは[*]

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