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[コメント] コンタクト(1997/米)

カール・セーガンのベストセラーにジョディ・フォスターが果敢に挑んだ知的探求SF作品。彼女のクールで研ぎ澄まされた演技は作品の緊張感溢れる映像と共にスリリングに知覚を刺激する。
TOBBY

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映画を見終った人むけのレビューです。

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でも★5つあげられないのは全体のトーンを崩すシーンの印象も強い為。ゼメキス監督は基本的に丁寧に描いては、いるのですが時折粗雑さが顔を出します。北海道出身なので釧路がキーだったのは非常に楽しめたのですが、あそこでジョディに奇妙な白装束着せる演出は無しでしょ・・。一気にそれまでワクワクしながら引き込まれていた画面から引きました。それとやはり宇宙とのコンタクトのシーンですね。解釈については問題ありません。スタートからラストまで素人が宇宙に対し抱く疑問を明快に描いているし。俺が文句言ってるのはアートワーク。ジョディが観た宇宙のイメージが凄くチープなんだもん。ラッセンのポスターか?ってな趣味悪いパープルの風景・・。物凄く冷めてしまった・・・。この2つのシーンさえ何とかなってりゃバランスの整った作品になったのにな・・。ジョディの旅が一瞬であったという解釈は好きです。それでもトム・スケリットらの印象的な熱演もあり作品全体の温度の低い硬質な雰囲気は嫌いじゃない。夏に観たくなるSFの1本。ゼメキスの『フォレスト・ガンプ』撮って、この作品も撮れてしまう幅の広さに感嘆。

(評価:★4)

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