SF作品のはずだけれどSFには感じられなかった。私はSFには興味がないし、宇宙の神秘を感じることもない。だからこの映画の面白い点は?と聞かれたら正直答えに窮してしまう。ただこの映画には何かそんな人間にも感動を与えてしまう。それはこの映画が安っぽいヒューマン映画以上に人間の心に訴えかける映画であるに違いない。宇宙の果てには何があるのか、人類の未踏の先には一体何が存在するのかといった人類最大の疑問に対する最高の答えをこの映画はエンディングで見せてくれたと思う。そこで宇宙人が出てきたり、人類よりはるかに発達した世界を描く映画よりもはるかに説得力があり、かつ感動がある。それは主人公自身が一番感じていることだろうと思う。