[コメント] 10ミニッツ・オールダー イデアの森(2002/英=独)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
以下、8本それぞれの感想。
ベルナルド・ベルトルッチ「水の寓話」:ベルトルッチってこんな作風だったかな?と思いつつも、この起承転結整った展開は見事というほかない。★4
マイク・フィギス「時間×4」:着想は買うが、一般人にとってマルチ画面は観づらい以外の何物でもない。このやり方では観客には伝わらない。★2
イジー・メンツェル「老優の一瞬」:この俳優のことをまったく知らないので今ひとつピンと来ず。★3
イシュトバン・サボー「10分後」:これ、10分をきっちりワンカットで撮っていたら良かったのになあ。それから血のりはちゃんと見せよう。★3
クレール・ドゥニ「ジャン・リュック・ナンシーとの対話」:正直言って、2人が延々会話しているだけでそれほど面白くはないが、会話の内容は(学生時代に似たような学問を専攻していた者にとっては)興味深かった。★3
フォルカー・シュレンドルフ「啓示されし者」:哲学を振りかざすナレーションと映像が噛み合っていないように思えるのはオレだけだろうか。★3
マイケル・ラドフォード「星に魅せられて」:父子の邂逅にホロリとさせられるが、SFものとしてもよくできている。「10分という時間は絶対的な長さでも、万人にとって同じ長さでもない」ということを一番分かりやすく示している一編である。★4
ジャン・リュック・ゴダール「時間の闇の中で」:想像通り、これが一番つまらなかった。オレが観たいのは「映像」ではなく「映画」なのだ。堂々の★1
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8本を平均して★3を総合評価としておくが、それにしても、トリが一番つまらないオムニバス映画ってどうよ。
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