[コメント] その男、凶暴につき(1989/日)
初めてこの映画を観たときには、「ずいぶんみんな、くたびれた」
「わたしもくたびれた」
芸人・ビートたけしと映画監督・北野武はすでに別人という気がするが、この最初の作品は、もっとも芸人らしさが出ていたと思う。冒頭シーンから間の取り方が絶妙で、特に、何度も繰り返される延々と歩くシーンは、ラストまで実に効果的に使われていた。
「下谷の山崎町を出て・・・」まったく言及はないけど、これは志ん生だ。さすがにこれは、歩くシーンを効果的に見せるため、というよりは単に芸人としてのオマージュだろうと思うが、それはそれで(芸人・たけしの心意気が感じられて)好きだ。あんな時間にラジオで「黄金餅」を流す局が本当にあるのかどうか知らないが。(それをカー・ラジオでずっと聞いてる男も変わってるが)
粗削りの中に、次を期待させるものがたくさん見られた作品ではあった。
75/100(01/12/03記)
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