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[コメント] ペイチェック 消された記憶(2003/米)

近未来SF、ディック原作、アクション、ジョン・ウーベン・アフレック...どの要素が主軸なのか今ひとつハッキリしなかった映画。
kawa

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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近未来SF×P・K・ディック原作×アクション×ジョン・ウー×ベン・アフレック×ユマ・サーマンといった様々な要素が別の方向を向いている感じでうまく集約されず映画内で点在した感じです。(ジョー・モートンの中途半端な起用がそれらを代弁している感じ。モートンだからラストどんでん返しが...とか思ったのですが。)

ディック原作を前面に出すならジョン・ウーでなくても良かったと思うし、ジョン・ウー最新作ならば、この題材でなくても良かったはず...。娯楽になるべき各要素が掛け算に感じえなかったのはやや残念。あと予算的にきつかったのでしょうか?カー・アクションを空き地でされても...。

ですが、やはり基本プロットであるディック原作の複雑なストーリー展開が、それらの要素の中では一歩リードした感じでそのあたりは結構面白く見ることが出来ました。

記憶を失った男が事前に自ら用意しておいたアイテムを駆使して難局を切り抜けるのは『トータル・リコール』でもありましたけど、このあたりは『トータル・リコール』の原作(追憶売ります/短編集「模造記憶」「マイノリティ・リポート」にそれぞれ収録)では描かれておらず、脚本を書いたダンオバノンロナルド・シュゼットが付けたした創作部分らしいのですが、その際、本作品の原作短編(報酬)を参考にしたとかで似ているのも無理ないかも知れません。

(評価:★3)

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