[コメント] 殺人の追憶(2003/韓国)
殺人の追憶が今も男たちを苦しめる。[イイノホール (試写会)/SRD]
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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刑事たちがその若き日々を費やした連続殺人事件。しかし男たちの努力は報われることなく、事件は迷宮入りし、彼ら自身もそれぞれの道へと散って行く。
時は流れ、刑事を辞めて野に下った主人公は、あの頃のことを思い出して現場に立ち寄る。そこで思いがけなくぶつかった、かつて追っていた犯人の手がかり。
しかし、新たな犯人像を求める彼の期待は儚くも打ち砕かれる。犯人は「普通の男」だったというのだ。それは、かつての主人公が全身全霊で打ち込んだ捜査を、根本から覆す宣告にも等しいものであっただろう。
犯人は今もなお、過去の亡霊のように男たちを翻弄し続ける。それはまるで、男たちの昔の努力をあざ笑い、彼らの人生を全否定するかのように。
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