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[コメント] 忠臣蔵 花の巻・雪の巻(1962/日)

やっぱり「忠臣蔵」は良いねぇ。大映版の泣かせる演出に対して、「明るく楽しい、東宝映画」がキャッチコピーの東宝版は社風に合わせて所々笑えるし、終盤のアクションはハラハラする。セットやロケも素晴らしく、207分の長尺もアッという間。['06.2.6TOHOシネマズ二条]
直人

内蔵助を演じる松本幸四郎(後の白鴎)は、廓遊びのシーンも堂に入ってて好演。

他の男優も加山雄三市川中車(吉良上野介)、三橋達也(堀部安兵衛)、佐藤允(不破数右衛門)、加東大介(寺坂吉右衛門)、小林桂樹(脇坂淡路守)、志村喬(千坂兵部)、森繁久弥(本陣の主人・半兵衛)、 フランキー堺(大工・平五郎)、柳家金語楼(畳屋・音吉)、三木のり平(幇間)らも適材適所でハマり役。

山茶花究が、柳沢吉保を演じてるのは異色。

女優陣も司葉子(瑶泉院)、星由里子(平吾郎の妹)、池内淳子(高田郡兵衛に絡む水茶屋の女)、団令子(吉右衛門の妹)、淡路恵子(半兵衛の妻)、草笛光子(戸田の局)、白川由美(吉良の間者)、沢村貞子(上野介の妻)らが好演。

浮雲太夫役の新珠三千代は、せっかく綺麗なのに、出番が少なくて物足りない。

居酒屋の女中を演じる中島そのみが、異色な女優で目を引く。

これだけオールスター総出演で、おおかた適材適所の好演だが、とりわけ大スターの三船敏郎(俵星玄蕃)は出番を作ろうと無理してて間抜けな感じだし、この作品を最後に引退する、同じく大スターの原節子(大石りく)は、演技にも冴えが無いしビックリするくらい汚い。

大石主税を演じる市川団子(現・猿之助)も、演技はともかく不細工過ぎ。

眉毛はぶっといし、肌はきったないし、髭が青々しててキモ過ぎる。

矢頭右衛門七役の市川染五郎(現・幸四郎)が演じれば良かったのに。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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