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[コメント] 明日は咲こう花咲こう(1965/日)

確かに全ての登場人物が類型的に過ぎるかも知れない。ただそういったマイナス面を差し引いても本作は傑作だ。姫田真佐久安藤庄平による見応えある画面造型。私が見た吉永小百合の中でも一二を争う可愛らしさ。そして、あゝこの映画も紛れも無く西部劇なのだと諒解する時の感動。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 冒頭、山のバス停を少し過ぎたところで吉永が降り立つが、こゝで凄い土煙りがたつ。いいねぇ。このカットを見た瞬間にこの映画は傑作に違いないと確信した。その後も山間部のロケーションを活かした仰角・俯瞰が実にダイナミックな画面を作り出す。そしてこゝぞという時にパンチのあるアップカットが散りばめられる。例えば吉永が金子信雄に飲まされて酩酊していく様をアップカットのディゾルブで見せる部分。例えば赤痢騒ぎのシークエンス終盤、学校の教室で薬が切れた後、吉永が悲壮な思いで校庭の向こうを見るカット。このような際立って強いアップカットが随所にある。そして、無人の校庭の向こうからサイレンの音が聞こえ、吉永の顔が輝くときの感動。それは、あゝ救急車のサイレンは騎兵隊のラッパだと諒解する感動でもある。垂水悟郎は飲んだくれでこそないが、トーマス・ミッチェルよろしく戦場のダメ医者だ。そしてその立ち直りもきっちりと描かれる。このクライマックスの後にちょっと弛緩したエピローグが続くのは残念なのだが、ラストカットでバスとオープンカーの併走カットを持ってくる、という部分できちんとポイントを稼ぐ演出。矢張り江崎実生はあなどれない。上に も書いたが、最高に可愛い、活き活きした(よく動く!)吉永小百合を造型しているという意味でも江崎演出は素晴らしい。これは隠れた傑作だ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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