[コメント] 21グラム(2003/米)
この世に神なんかいないと確信させるほど、三者三様に悲しすぎる。救いも希望も無いのではやりきれない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「アモーレス・ペロス」見てないんだけど、これも同じく時間軸バラバラ。はじめの方はまったくわからん。こういうスタイル好きだけど、今回のはどうなんだろ?まともにやったらかなりベタベタな悲劇になっちゃうけど。
ナオミ・ワッツがもうけ役というか裸までさらしての熱演。しかし、3人の中で一番無表情だったデルトロにまたもやノックアウト。なんでこんなに可哀想なんだろ?涙出まくり。しかしいつになったら痩せるのか・・。
ここまで救いが無いと映画としてもつまらないし、ポールがクリスティーナを好きになる理由が明確でないこと、クリスティーナが被害届出さないって言ってたのに唐突に殺意を剥き出しにするところとか、展開が強引なところもある。しかし、序盤の意味不明な画つなぎからもただごとでない緊迫感が漂ってきてグイグイ惹き付けられた。
三人とも思いっきり悲劇の当事者なのだが、S・ペンだけがどこか所在なげで最後の独白(追想?)含めて魂のありかが虚ろになっている。最後は語りで締めちゃったのは困ったが彼の存在が、単純な悲劇で終わらずにこの世とあの世を徘徊させる案内人のような深みを出していると思う。
ストーリーに関係ないが、余命わずかなインテリ教授設定のSペンはじめとしてみんなタバコ吸いすぎ。心情描写のときにタバコ使うのはずるい。やめて欲しい。
音楽がとても印象的だった。ハリウッドのストリングスべたべたに比べてすごく新鮮。
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