[コメント] ビッグ・フィッシュ(2003/米)
魔法の呪文は「エドワード」。
ティム・バートンという人は、映画に魔法をかけるのが上手い人だが、『シザーハンズ』、『エド・ウッド』、そしてこの『ビッグ・フィッシュ』と、主人公の名が「エドワード」である時には、その魔法は威力を倍化する。
今作も一種のファンタジーではあるのだが、現実と空想の間の、その微妙な距離感が堪らない。そのあたりを「エドワード」という呪文とともに見事に映像化してくれたその天才の魔法を心から賞賛するとともに、この「エドワード3部作」ともいうべき作品群に第4の、第5の呪文が加わっていくことを望んでやまない。
素晴らしい作品だった。
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追記
クライマックスからラストにかけては、分かっていても涙が止まらなかった。やられた。
あと、フィリップ・ルスロの撮影も素晴らしかった。特に水面の輝きからは『リバー・ランズ・スルー・イット』を連想し、こういう風景はやはり彼だなと改めて思った。
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