[コメント] 極道恐怖大劇場 牛頭 GOZU(2003/日)
“極道”でも“恐怖”でもない、不条理大劇場といった趣。イメージとしてはD・リンチ(「イレイザーヘッド」や「ツイン・ピークス」辺りか)だが、向こうは純粋培養な感じに対して本作は相当不純物が混じってる様で、ウケ狙いな所も多々ある。でもそれが個人的にはジャストミートだった。つーか名古屋って…!?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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特に国道沿いの喫茶店と入浴剤の緑が濃すぎる旅館。この2ヶ所に於ける変態コントじみた爆笑空間は最高。町中が醸し出す怪しさもきっちり映像化されてるね。どこへ行っても素晴らしき変態野郎たちに遭遇する主人公だが、彼も時折ヤクザの一片を見せながらも、ことごとく素直なリアクションが好感持てた。ヤクザだが全くアクのない男を迷宮にポーンと放り込み、「さあじゃあ好き勝手やってみようぜ」みたいな、当人にとっては一種のいやがらせか?とも思える意地悪な展開。で、散々懲らしめて脅かして膣痙攣させてビビらせた結果の3人仲良くやってこーぜな爽やかラストがまた最高。
道徳・倫理そして既成概念を破りたい欲望。そして破ってくれる快感。これがいっぱい詰まった作品。即ち傑作。
ああ〜っ、あの名古屋に行ってみたい!
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