[コメント] 真珠の耳飾りの少女(2003/英=ルクセンブルク)
絵筆や絵の具、キャンバスやイーゼル、絵付けしたやきもの。椅子やテーブル。装飾を施した窓、ガラス。暗箱。洗濯用の石鹸、生成りのシーツ。メードたちのかぶっている頭巾や仕事着。彼女らのあれた手、で、磨き上げられる金属の食器。カメラ・オブスキュラ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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お金がないことを嘆きながらも、働くことさえ許されず、子どもを産み、家を守るために自由を奪われている上流階級の女性たちがおり、圧倒的な身分差をものともせず、戸惑いながらも、それでいて大胆で、したたかな下層階級の少女がいる。
大人はともかく、使用人を見下し、美しい顔といびつな性格を併せ持つ、上流階級の子ども。こんなことは朝飯前といってはばからず、メードに手を出そうとする初老の小汚い資産家。そこから仕事をもらっているために、苦虫をかんで侮辱にうち震える芸術家。 すべてのディティールが、写実主義をみせつけるかのようなこだわりをもって描かれ、17世紀のヨーロッパの絵の中へ、あたしたちを連れて行ってしまう。
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