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[コメント] ピーター・パン(2003/米)

大人のおっさん監督が原作を勝手に解釈して撮ってしまったローティーンのエロスの香り満載作。不必要にフィルターかけた映像や、お気軽CGが作品世界をいっそうチープに感じさせる困った作品。ディズニーの偉大さ再確認。
TOBBY

ウェンディのピーターへのキスや恋のアプローチを最初から積極的に不必要に執着して描いてるのが本来の原作の持つアドベンチャーファンタジー色をとっても濁らせる。半裸のピーターとネグリジェのウェンディがとっても、いかがわしく見えてしまうのが悲しい。ディズニー作品や、バリの原作読まずして本作をいきなり観てしまった小中学生はローティーンのSEX奨励作品だと思ってしまうのでは?。原作の持つ冒険活劇の裏に潜む大人が感じる感傷的な過ぎ去りし子供時代への憧憬や、子供が感じる来るべき子供時代の終焉などのニュアンスは、見事消えさり、とってもトホホな出来になっています。ピーター役のサンプターも従来の小生意気なピーターパンのイメージには不向きだし常にアルカイックスマイルを浮かべる様子がこなれていず、時折、顔が引きつる始末。サニエ演じるティンカーベルも恐ろしく幼稚な演出が付けられシンディ・ローパー風の過剰なコケティッシュメイクでオーバーなパントマイムに走る彼女は、見ている方が恥ずかしくなる。ディズニーがアニメーションで描いてみせたティンクの方が数倍クールで感情豊か。そんな、この沈みかかった作品を一手に演技面で支えているのが驚くべきカメレオン演技で二役を演じたアイザックス。作品には不満が多いが、アイザックスのウェンディたちの父親役とフック船長役との見事な温度の違う演技を見るだけで価値がある。少年たちが共鳴できたジュブナイルが、少女たちが夢中になる作風になってしまってるのが根本的に痛い。

(評価:★2)

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