[コメント] みなさん、さようなら(2003/カナダ=仏)
よくもまあこれだけ魅力的な人材を集められたものである。特に女性陣の素晴らしさ!彼らを呼び寄せたのは劇中ではセバスチャンの尽力の賜物だったが、それ以上にレミの人間的魅力あったればこそ、ということなのだろう。
暖かなシスター、変態親父と知りつつ今も惜しげもなくキスを贈る往年の愛人たち、父に麻薬を提供するアンニュイさが魅力のナタリー、そして遠洋からビデオレターを送ってくる娘。忘れちゃいけない、彼女らに諦めを抱きつつも夫の前で寛大に許しをほどこす母親…。
その集結が息子のおかげと知って、「おまえの息子はおまえのように育てるんだぞ」と言い残す父親レミは、一介のエピキュリアンであるだけではない、懐の深い人物であることがよく理解できる。団塊の世代、決して馬鹿にできずということだ。
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