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[コメント] キューティーハニー(2004/日)

あえて、脱力系D級おバカカルトムービーを目指した点では、評価できる。『キャシャーン』とは全くの正反対アプローチ。だからといって、「面白い!」と手放しでほめられるものじゃない。
Carol Anne

 アニメの「幼児性」を最上段に構えて演出したやり方は、それはそれで成立している。ディズニーアニメのような大人から子供への「夢」や「希望」をテーマとして「教え諭す」構造を全く持たない、日本型アニメ独特の、現実性から一切解き放たれた想像性の翼を持った世界観を、アニメ世代に「違和感」無く作って見せた力量は、評価できる。ただ、この原作や、テレビアニメが元々持っていた「軽さ」を表現しようと「脱力系」「カルト系」に、作りを振ったのは、頭の悪く且つアニメ世代の「映画批評家」の弱点をついている以上の意味があったのか。もっと引き絵を減らした、スピード感たっぷりの、CG型演出でも、問題ないのでは。

 正直出来上がったものとして表層的完成度は、アニメ精神の違いは別としても、かつての「ルパン三世・実写版」と、さしたる違いもない。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)IN4MATION[*] アルシュ[*]

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