[コメント] 犬と歩けば チロリとタムラ(2003/日)
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この映画が国際セラピードッグ協会の全面協力を得て製作されていることは言うまでも無い。ただ、そうである以上、伝えなければならん事は山ほどあるはずである。自分はアニマルセラピーの知識は皆無だし全く解らんのだけど、社会的にはこれからの存在なんだろうと思う。だけど…アニマルセラピーの上辺しか掴み取ることが出来なかった。コメントにもあるような「結果」だけ。「経緯」や「経過」が無い!!!
不自然なのは、職探し中の岡村は運命的な出会いからうなぎのぼりで見習いトレーナーになってしまうことだ。「運命」だけでトレーナーは勤まるものなのか?例え、岡村が動物好きの心優しい青年だとしてもだ、ちょっとおかしくないかい?重要なことを安く魅せてないか?タムラを探しに保健所へ行き、行き場の無い犬を見て哀しげな表情を見せるシーンがあるが、そこで「決意」したのか…?いや、その時はそう思った。しかしだ、その後の岡村の行動には首を捻ってしまうのだ。岡村はタムラを美和の元へ預けてしまったりと、頭の中は美和のことでいっぱいいっぱい。あんなに頑張ってトレーニングしていたのに(ここは場面が少なすぎるからあくまでも予想だが…苦笑)。アニマルセラピーのことなど、介護のことなど二の次に考えているとしか思えん。以上、岡村の人物設定が最大の痛手になってしまっている。
うーむ、あと不思議に思ったのは大木トオルという方の存在。自分みたいな若造には、この人が有名なブルースシンガーということを全く知らなかったんだけど…どうやら協会の代表さんのようで。そんなこと知らずに観ていたもんだから、「この親父は、何て派手な生活を送っているんだろう。…そりゃあこれも一種のビジネスだもんなぁ」と最悪の妄想をしてしまった。でもまぁ、いいんでないの(笑
そんなこんなで、どうも惜しい作りになっている。ただ、田中直樹とりょうの物語だと思えばまだイケる。
ん、待てよ…それじゃあやっぱりタムラは二の次の存在じゃないかい!(追記・タレント犬ではなく、本物のセラピードッグを起用するっていうのは正解だったかもしれない。でもチロリの出番は少なすぎだ。この映画、正しくは『オカムラとタムラ』でしょ笑)
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