[コメント] 人間魚雷回天(1955/日)
人間の根本的レベルでストーリーが展開しているというか、未来を託された、遺った人々へのメッセージを強く感じるというか、戦争を経験していない私たちが観るべき反戦映画だと思いました。
特に出撃前夜の朝倉少尉と従兵2人との会話が心に残ります。少尉と従兵という身分の違いが、ここに来て"同じ人間"という対等な立場に戻る。「同じ人間」なんて陳腐な言葉に響きますが、その意味はとてつもなく重い。また、戦争映画には珍しく恋愛要素が含まれているのも「同じ人間」の意味を問う一つの重要なファクターとなっていたと思います。未来を語る事が許されない若者がいたという事実が、嫌と言うほど胸にくる。
戦争を知らず平和ボケしてしまった私たちにはこの戦争映画は"観るべき反戦映画"だと思います。また先にも書いたように、戦争映画にはあまり登場しない女性がこの作品には出てきます。なので女性にもとっつき易い戦争映画ではないかと思います。
----------
09.01.07記(08.12.31CATV鑑賞)
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。