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[コメント] ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン(2003/米)

ゴリゴリの汗臭い編集に燃える。(狙いすぎな)特撮が抜群で、ザ・ロックが更に強そうに映るではないか。ワイヤーも視覚効果も予想以上の威力を発揮。コメディな面も楽しく、普通のアクション映画にはなるまいという男意気がよろしい。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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ザ・ロックが主役を張る時点で、ある程度のハチャメチャな展開を予想することができるのだが、これは予想外に良い出来だ。通常、アマゾンに眠る秘宝が登場するのならば、それは主軸になりうるネタだろう。しかしながらこの作品は違った。完全にスパイス程度のネタでしかない。この作品において主軸とされるのは「ハッチャーが作り上げた町の勢力図」だ。そこへ部外者のベックが足を踏み入れることで、町は混乱を余儀なくされる。抵抗軍は一層ぴりぴりする始末だし、ハッチャー率いるゲリラは秘宝ガトーの奪取に奔走する。この「勢力図」の混乱が単純ながら本当に面白く、しかもトラビスという核になるマヌケな人物のおかげで、ベックはスムーズに仕事をこなすことができないのだ!最早これは、汗臭い人間関係が織り成すアクション映画であり、単に「ガトーを巡った話」という訳でもないのである。

随所で興奮するシーンがある。ジープから崖に転落するシーンもそうだし、ベックと抵抗軍とのワイヤーアクションを駆使した格闘シーンもそうだ。いちばん燃えるのは、ベックが銃を手にとって吹っ切れる場面で、「おいおいターミネーターか!笑」と笑ってはしまうものの、それ以上に、あの吹っ切れ方には燃えるのだ!!

冒頭、シュワちゃんとザ・ロックのすれ違うシーンが本国では話題になったようで、確かに何か意味深ではある。シュワちゃんは既に政界への方向転換を決めていたので「クレジットなし」という条件での出演を承諾したようだ。新旧世代交代とも読み取れるし、まだまだ引導は渡さねぇ!という風にも読み取れる。のっけから面白いシーンだった。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ガンジー ダリア[*]

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