[コメント] コーリャ愛のプラハ(1996/英=仏=チェコ)
じわっと気持ちが温かくなった。ロウカとコーリャの心の距離が近づいていく過程がていねいに描かれていてあざとさをまったく感じさせないし、共産主義体制を風刺しながらも、個人レベルで根っからの悪人を描かない姿勢も好感が持てる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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チョコのロシアに対する恨みつらみを大のロシア嫌いのロウカの母やロウカ自身に代弁させながらも、水道の水を貸してくれと頼みにくるロシア兵は礼儀正しい好青年だし、秘密警察でロウカを尋問したふたりが、ラストでちゃっかり反体制側の集会に加わってニッコリと笑うシーンなどはなんともユーモラス。その直情的な体制批判に結び付けていないところがなんとも味わいがあってとても良い。
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