[コメント] ブラザーフッド(2004/韓国)
映画を見終った人むけのレビューです。
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朝鮮戦争そのものを扱った作品をまともに観たのはこれが初めて。 50年ほど前に隣の国で起こっていた戦争だったのに、朝鮮戦争の始まる前がどんな状況で、どのようなきっかけで起こって、どういう戦況の展開があり、どう落ち着いたのか意外に知らなかったということに、今更ながら気づかされた。
私が一番驚いたのは徴兵のしかた。日本の太平洋戦争の時は、赤紙が来て、家族や友人・知人と最後の別れをして、旗ふって見送られていた(のだと思う。そういうシーンは映画やドラマ、資料などでよく見かけたので)。
ところが、朝鮮戦争の時の南側は、避難しようと列車の側までやってきた市民に突然、「これから調査をするから18歳から30歳までの男子は前へ出てこい」と言って、そのまま列車に乗せて出兵させていた。これってまるで人さらいではないか。
こんなことが当然のように行われていたことに驚いた。
そして戦地に着いたとたん、筆記用具を渡されて「遺書を書いておけ」とか言われるし。ろくろく別れの言葉も交わせず、そのまま死んでいった人がたくさんいるのだろうと思うと、やるせない気持ちになる。
要所要所の泣きを誘うシーンでは思惑通り、涙が出ました。とくに最後の、弟が兄の骨に向かって語りかけるシーンが。
それにまた、私の隣の席、座席二つおいた先に座っていた人の鼻水がすごい。うるうるっとしてきたかなっ、と思ったら隣からズルズルズル....なんて聞こえてくる(^^;) ちょっと参った。
あと....思うのは.... 戦闘シーンがあまりにも多すぎて疲れた。戦争映画ってこういうもんかも知れないけれど。
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