[コメント] スパイダーマン2(2004/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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ラスト、廃ビルで素顔をMJに見られるスパイダーマン。台詞以上に二人の視線が多くをものがたり、2だけじゃない、1から付き合ってきたオレ達も「嗚呼…」となったその刹那、MJの後ろから倒れてくる巨大な壁!叫ぶピーター!倒れこむMJ!その時!
MJ、顔を両手で覆いながら倒れこんだ後左手だけスカートの裾に下ろしやがった。
いや、確かにパンツ見えてんですよMJ、てかキルスティン・ダンスト。だからそれを隠そうと左手が動いたんだと思うんだけど、でもそれだけはやっちゃいかん。役者としてやっちゃいかんよ。「そんなことくらいで…」って思うかもしれないけれどはっきりいってこれは役者にしてみればうっかりカメラを見ちゃったと同じくらいのミスである。だからそれを見た、というか気づいた瞬間オレの気持ちは圧倒的に醒めてしまいました。それはもう恐ろしいほどの勢いのドン引きで、もう1の頃にはオレには小・中学校で同級生だった古澤さんにしか見えなかったキルスティン・ダンストがうっかり「可愛い♪」と思えるほどに、そしてトビー・マグワイアの悩みを自分レベルなりに同じようにクッション抱えながらもがいていたほどに悩んでいたのがウソのように冷静になってしまいました。
実際この手のハプニング、というより明らかな役者のミスは舞台では割と起こりうることで、やらかしちゃった演者はというと当然本番後に死ぬほど演出に怒られたり、そもそもそういうリスクのある衣裳である必然性がないようだったら衣裳を変更したりする訳ですが(AKB48のように衣裳にとっても必然性がある場合は下にスパッツを履いたりもします。てかこの括弧内の説明いらなくねえか?)、基本的に編集しちゃう映画に置いてこの手のミスは見たことなかったので、より一層びっくりして気持ちが離れたのかもしれません。
あまりにもショックだったのでひょっとしてオレの勘違いかもしれないと思ってコマ送りで問題のシーンを何度か見たんですが、その結果やっぱり明らかに左手はめくれたスカートの裾がある左足の太ももの方に向かっていて、それをまた上手い具合にそこに手が届く直前にカットが割られてるんですよね。だから多分サム・ライミ自身も撮影中は気づいてなかったのか撮り直し出来ない状態だったのか、あるいは編集でどうにかできると考えていたのかもしれませんが、いずれにしてもサム・ライミは心の中で「『ギフト』のケイト・ブランシェットを見習えボケ!」と思っていたに違いないと思います。
そんな訳でオレにとっては最後の最後ですごく残念な結果になりましたが、それでもこの映画は本当にいい映画だと思います。文部省推薦にしてもいいくらいだと本当に思うのですが、それでもやっぱり監督がサム・ライミであることを考えると、この人が本気でやったらドック・オクが病院で目覚めて医者をバッタバッタとなぎ倒すシーンなんて素晴らしいゴアシーンになるんだろうなあと思い、そういう意味での大人の、変な気遣い無しのスパイダーマンも見てみたいもんだなあとちょっと思いました。
あと、上述した「コマ送りで問題のシーンを何度か見た」件についてですが、これは決してキルスティン・ダンストの太ももやパンツを何度も見たかったわけではありませんのでくれぐれも誤解の無きようよろしくお願いいたします。
…本当に違うんだからねっ!
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