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[コメント] スチームボーイ(2004/日)

作画にはただただ脱帽。しかしながら肝心のストーリーはあまりにも微妙で、10年間も紆余曲折を経たために様々な思惑が見え隠れする。監督が「アストロボーイ」に対してこちらは「スチームボーイ」と語っているのも気になるところ。
ガリガリ博士

「きっと二人とも無事さ」って…。他人事かよ!

それからこれはいつも言っていることだが、主要声優陣をアイドルや俳優で固める必要はどこにあるのだろうか。中村嘉葎雄の呂律が回ってないのは、ある意味リアル志向なのか?結局は記者会見で見栄えがするからだろう。その結果がスポーツ新聞の片隅が関の山では悲しい。

押井守は声優陣の中に例えば竹中直人などを呼ぶことで、普段とは違った雰囲気、独特の緊張感を作りだすことを目指した。そういう方向性ならば間違ってないのだが…。

以下、参考として当作品の製作年表を示した。実に複雑怪奇な道のりである。(参考:テレビブロス7/10号)

'94.6:企画書完成。当初はOVA企画だったが、外資系配球会社により劇場公開へ。

'96.4:制作、スタジオ4℃

'96.7:脚本初稿完成。絵コンテに着手。出資元から脚本修正の要請。

'96.10:計画白紙。その後、出資元がバンダイビジュアルに。

'97.3:バンダイビジュアルによる製作が正式決定。

'97.10:バンダイビジュアルが「デジタルエンジン構想」を発表。押井守ファンにとっては忌まわしき想い出。

'97.11:脚本完成。

'98.2:Lightstorm Entertainmentへの協力要請。

'98.8:白紙撤回。キャメロンが、尊敬する押井・大友に指示できないからとの理由。

('98.9.5:大友総監修の『スプリガン』公開。)

'98.10:Centropolis Entertainmentとの共同開発。

'98.12:アメリカ人の脚本家を加えてストーリー案を書き起こす旨の返答。

'99.3:脚本完成。日本側は難色を示し、またもや計画は白紙に。ストーリー案は日本独自の展開に。

'99.12:Silver Picturesに協力要請。

'00.2:日本でのビデオ化権をめぐり、交渉決裂。

'00.5:サンライズによる現場制作が決定。

'00.5:フランスのキャナルプラスが50%出資に合意。のちに破談。

('01.5.26:大友脚本の『メトロポリス』公開。)

'02.1:Columbia TriStarとの交渉開始。

'03.6:同年10月公開予定から、'04年に延期。

'04.1:主要キャストのアフレコ。

'04.5:作品完成。

'04.7.17:全国公開。

(評価:★2)

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