[コメント] ロアーズ(1981/米)
多くの人に観てもらいたい作品。ストーリーはさておき、CGなしでこれほど多くの大型ネコ科動物が大挙して登場し人間と文字通り触れ合っている映像なんてお目にかかれるものではない。
英語版のwikipediaに詳しく製作の経緯やらが書かれているが、こんな作品をあれだけの予算をかけて作る人たちは二度と現れないだろう。
製作背景のクレージーさもさることながら、映像面でも驚きに満ちていて、観たかいあったと思わせてくれた。
例えば、ライオンやトラが、遊びの延長なのだろうが、走っている人間に飛びつく様には、野生のしなやかな美しさと襲われる恐ろしさが共存して感じられる。
また、ライオンがトラなどとも共存していて、特に異種間で険悪そうな雰囲気もないのにも驚かされた。合いの子も誕生していたし。
これは自分の知識の少なさが原因だが、ライオンは水の中にはまったく入らないが、トラは水の中を好むことも初めて知った。人が船から水に落ちるとトラがすぐに寄ってくるし、ボートが現れるとトラは好んでその上に乗ってくるが、ライオンにその行動はない。
やはり動物たちがどう動くかが予想がつかないためだろう、編集で巧く見せる工夫も随所に施されている。それはこの映画の限界でもあるが、編集マジックだとわかっていても、惹きつけられる力は確かにあった。
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