[コメント] プロジェクトA(1984/香港)
キャラ立ちアクション立ちが良しもストーリーを追うだけではなくドラマを語る技術を得ればひときわ輝いたはずのSO-SOムービー
天才ジャッキー・チェンの一時代を決定づけた世界標準のエンターテイメント作品である。ジャッキー・チェンも然ることながら、ユン・ピョウ、サモ・ハン・キンポーという唯一無二なアクター陣の存在感も稀有なバランスで本作の出来をたからしめている。80’s世代にとっては感涙もののゴールデントリオである。対立構図や、コスプレシチュエーションなど、劇的な施しはひじょうにフェティッシュな感覚にも優れたプロダクションの妙である。強いて言えば、アクション重視のストーリー展開とならざるを得ないために、ドラマの強度は愛嬌と見てもらうしかなかったが、勢いのある映画力は確実に映画史的貢献をものにしたといえる。蛇足だが、アフレコの強引さはチネチッタ映画を想起させる興奮を見せた。これはアジア映画の新たな展開的可能性につながるかもしれない。
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