[コメント] セルピコ(1973/米)
いや、ただね、うちの会社にも生真面目過ぎるのが一人いてね・・・
彼は公休日も休まずにせっせと出勤して来るんです。当初は「凄いねぇー」と感心していたのですが、ほとんど休まず出勤して来るので、「仕事を俺たちに振り分けて休め」と優しく諭す俺。
だが、彼の休日出勤はなおも続く。次第に彼のそんな姿勢が上司に評価された。「頼むから休んでくれよー」と力弱く頼み込む俺。
終いには彼に倣ってシブシブと休日出勤しなければならなくなっていまいました。呪いの言葉を呟きながら・・・
ちょっと言わせてもらっていいですか?・・・彼、ちょっと変です。
彼はセルピコとは違うけれど、僕らは悪徳警官とは違うけれど、警官たちの気持ちはよく分かる。こんな映画を見るときはセルピコに共感しながら見なきゃいけないのは重々承知。自分の心の奥底にある汚い部分を反省しながら鑑賞するという掟があるのも承知。
だけどね、だけどさ・・・ってセルピコを否定しちゃう言葉を言いたいけど言える空気は無さそう。唯一の救いはこれが実話だって事。恐らく主人公は映画向けに「かなり」脚色されてんじゃないかと勝手に推測して自分をなだめるんだ。
最後に一言、俺はやっぱり悪徳警官たちの気持ちに感情移入したいな。この作品、上手に出来てはいるけれど、警官たちの揺れる心情や露見に怯える心情をより多く表現出来たならば、数あるアメリカンニューシネマの中の一作としてだけでなく、今日でも栄えある席が用意されていたんじゃないか。そんな気がしてならない。
ちなみに本日も彼は嬉々として休日出勤していました。(怒)
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