[コメント] 子猫をお願い(2001/韓国)
学生時代の友人も今や勝ち組・負け組に分かれつつある世代の自分にとっては身につまされる作品だった。ただ、クライマックスで「このタイトルはそんな意味だったのか!」と分かった時は少しがっかりしたな。[ユーロスペース1]
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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女子高時代の仲良し5人組が卒業し、社会に出て、お互いの関係が徐々に離れていく。
タイトルにもなっているあの子猫は、もともとジヨンがヘジュに贈ったもの。しかしジヨンは「飼えないから」という理由で子猫を突き返す。この時点で既に彼女たちの関係は半分崩壊しているとみていいだろう。プレゼントしたものが返ってくるということは、彼女たちの間をつなぎ止めているものがなくなるに等しいからだ。
そんな状況を心配したテヒは、二人の間の関係をなんとか取り持とうと腐心する(彼女が家業の傍らボランティア活動をしているというのも何をかいわんやである)。両極端の立場にいるジヨンとヘジュが仲違いしてしまえば、5人全体の関係も壊れてしまうと思っていたのだろう。
ところが、そんなテヒは最後になって、家族を亡くしたジヨンと一緒にこの街を去るという選択をする。
「子猫をお願い」というのは、残る者に後のことをみんな丸投げして、自分たちはいなくなってしまう、ということだったのか!
そういうのってありかい?
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