[コメント] 子猫をお願い(2001/韓国)
理想と現実のギャップに苦しむのは何も青春時だけじゃないが、苛酷な現実だけは容赦なく僕たちの日常に今でも横たわる。少しくすんだ色彩、等身大、等距離の思考、感覚。何よりも青春の輝きが屈折しながらも画面いっぱいに広がっている。後々残る秀作。
いいなあ。女の子5人の仲良し高校友達。
現実に悩み、未来をぼんやり夢想しそして恐れ、何かから逃げようか突進しようか悩み、本を読み、映画を見、友人と語らい、時々恋をして耐えがたい失恋をし、人生を知ったと思ってしまうのも高校時代なのだ。
その感覚がよく出ている。こういう映画は10年たっても忘れない映画だと思う。
この映画に出会ったことを嬉しく思う。
韓流の映画ではないことは、色彩をくすませてあることで明らかだし、きれいきれいの画面を追ってない。たまに、韓国映画でも、こんな現実感のある地に足のついた映画もいいなあ。
素晴らしい出来だと思う。
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