[コメント] いま、会いにゆきます(2004/日)
原作を読んで行ったせいか、映画のマジックにはまり滂沱の涙に濡れる。
失った純粋(初めから無かった)さに接して感情失禁に陥る。
主演は勿論、脇の方の存在感も素晴らしい。reviewには原作・他の映画のネタバレもあります。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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原作との大きな違いは 1.佑司の台詞「そうなの?」の全面削除 2.エピソード追加 3.高校時代の澪の側からの描写 である。
1の台詞は原作を読みながら、映像を想像し、佑司の性格を説明する重要なポイントだっただけに、出てこない事にちょっとびっくり。 しかし、本を読んだときに感じた「軽さ」が無くなって良いと思ったし、長く残る作品になったのではないか。
2の、澪が佑司の18歳までの誕生日ケーキの予約とか、永瀬に巧と佑司の事を頼むくだりは 「死ぬまでにしたい10の事」の引用であり脚本家岡田さんの答えだと思う。 勿論こっちの方がイイ。
3の描写を入れたことによって、このお話にずいぶんと奥行きが出たように思うし話に説得力も倍加した。
原作のテーマ「今、この時の一瞬一瞬を大事にしよう」とか「純粋な愛=人を想う気持」とかを以上の変更点でより巧みにしっかりと伝わって来たように感じた。
演出も、初映画とは思えない程の手慣れたものであったように思う。監督が良い本と出会える事を願って止まない。
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