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[コメント] いま、会いにゆきます(2004/日)

前作『天国の本屋〜恋火』と同じような役どころながら本作では竹内結子は透き通る仄光のように輝いている。雨が似合いますね。 泣きどころとじっくり鑑賞させるところを見事に抑えています。 巧に私は涙がとまりません。
スパルタのキツネ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







澪の去り際「ごめんね」と謝る巧。この頃にはもう私の涙は鼻水混じりでしょっぱくなっている。「このまま終わって照明がついたらどうしよう・・・」と思ってたところで澪の日記が続く。「なるほどねー」とその展開の巧さに感心する。 走る巧がトラック係の澪に気がつかない気持ち、判りますねー。 涙のピークが過ぎたところでの日記を基にした味な演出。 (ちょうどいい具合に涙も引いて)助かりました。

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走りすぎて体がおかしくなってしまった巧に思うこと。

All work and no play makes Jack a dull boy.

という「ジャックと豆の木」からの有名な諺がある。最近この諺に思うところは、この諺には、働かせてばかりでろくに遊ばせないとジャックをつまらない人(怠け者)にする、というもともとの意味以上にもっと深い意味、すなわち、ジャックを「駄目」にするとか、ジャックを「ジャックでない誰か」にするといった意味があるように思う。これはいかにも現代的な解釈かもしれないけれど・・・

遊びの時間を犠牲にしてまで仕事ばかりするというのは本当に良くない。やがてはバランスが崩れ、心と身体の健康を害し、何事にも本来の力を発揮できなくなる。 そうなってからではどうにもならず、とにかくもう自分が情けなく無力に感じる。 それが仕事ではなく自分が好きでやっているつもりのスポーツでも著しく過度となると危険なのでしょう。 オリンピック柔道の井上選手をはじめとして、このような例はちらほら聞きますし、身近な例もあります。各言う私も一歩手前で救われたことがあります。 特別な場合を除いては何事もほどほどにしときましょう。

(評価:★4)

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