[コメント] ハウルの動く城(2004/日)
「あたしもハウルの魔法にかかってたみたい。全然気がつかなかった」
わからないことだらけな内容に、観賞後に隣で一緒に見ていた彼女にたずねた時の反応である。ずっこけた。たしかに言われてみると…などと言いつつもだからなんだと言いたげでもある。ARIAさんが萌えポイントを列挙しているように、耽美なハウルが出てくるたびにメロメロで、「ここは女性が描いてるよゼッタイ」などと感心しているのである。乙女心はわからぬ…などと考えながらもSFやファンタジーに興奮する自分も人のことは言えませんな、本当のところは。
しかしなるほど、どうやらこの作品はそういった鑑賞の仕方にも対応していたらしい。見所がそこしかないというのも寂しいものがあり、私はそういった路線を宮崎監督に期待しているわけではないので冷ややかになってしまったが、これが監督の趣味だというならば理解しようではないか。『天使のたまご』を作った押井に「作家になるな」「アニメーションは通俗であるべき」などと説教していたが、そうですねこりゃとても作家とはいえません。
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