9年後にパリで再会した二人の午後。

カフェで通りで公園でセーヌに浮かぶボートの上で、二人の会話は続く。

空港へと向かう車の中で、覚えず感情を爆発させるセリーヌ。それに応ずるかのように、ジェシーもずっとセリーヌを夢に見続けていたことを伝える。ジェシーに手を伸ばそうとするセリーヌ。触れられないその手に、9年間の想いが込められていて。

くちづけすら無い映画がここまでロマンティック足り得るとは。

ラスト、踊るセリーヌを見る私たちは、いるはずも無い永遠の恋人を彼女に見出すはずだ。