[コメント] ブレードランナー(1982/米)
多くのファンの方々のレビューがあれば、この傑作についてもはや何も書く必要はないのだが、「ファイナル・カット」を観た上で少しだけ記す。(2007.11.18.)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
僕が『ブレードランナー』を観たのは、ディレクターズカット版をビデオで1度だけ。そのときの印象は、圧倒的なビジュアルセンスと世界観には驚いたが、内容に関してはそこまで理解を深められなかった。だから、カルト映画として熱狂的なファンを持つこの映画の偉大さも、理解していたとは言いがたい。
だが、2007年。公開25周年を記念してデジタル修正などが加えられた「ファイナル・カット」が限定公開の運びとなった。劇場で観てこその作品だと思っていただけに、このチャンスは生かすしかないと感じた。
そして、いざ鑑賞。大画面で、しかもデジタル処理が成されたゆえにフィルムの劣化などを感じさせない完璧な状態。冒頭10分を観ただけで、その世界観に完全にのめり込まされる。そこからは、もう…。
以前観たとき、まだ僕はこの映画を真に理解できる位置にいなかったのかもしれない。ユニコーンの夢だったりの細かい分析はここではしないが、ここまで様々な解釈が出来る奥の深い映画だったとは。SF映画として、『2001年宇宙の旅』に近い位置にいる。さらに、レプリカントの哀しさ…。スゴイ。
これは、劇場で観られて本当に良かった。
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