[コメント] ローラーとバイオリン(1960/露)
子供を描いてキアロスタミのような彫りの深さはなく、参考にされたと云われるラモリスの優美さには全然及ばない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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硝子の乱反射など、面白い技術を使ってみただけという印象。さすがにまだオリジナリティはない。
興味深いのはソ連における労働者の位置づけだろう。ヴァイオリンを習うサーシャは金持ちに見えるが、チンピラっぽい少年たちと同じアパートに暮らしているのはなぜか。セルゲイに「労働者じゃない、音楽家だ」と(チンピラたちと同じことを)云われて怒るのはなぜか。労働者セルゲイとの別れは何なのか。フルシチョフの雪解け期における貧富の差の告発なのだろうか。解説を読んでみたい気にはさせられた。
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