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[コメント] レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語(2004/米)

ドリフを思わせる舞台コントっぽさがあって、とことん不幸ながら楽しく観れる。姉弟の感情を表に出さない表情も独特の世界観と相まって余韻が残る。 ジム・キャリーの映画は後になるほど味が出る。
スパルタのキツネ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







オラフ(ジム・キャリー)の変装にいとも簡単に騙される大人たち。劇場で映画を観ている子供達もそんな大人に判ってもらおうと、ボードレール姉弟と同じように揃って「そいつは、オラフだ!」って言いそうですね。 なんかドリフのコントを思い出しちゃいました。

オラフが劇団のリーダーであることからも、(現にラストは演劇だったし、)劇調が全編に漂っていた。この映像の醸し出す徹底したどんよりとした雰囲気は「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」以上のものがある。その雰囲気に子供達の表情が実にマッチしている。ジュード・ロウのナレーションも上手かった。実のところ、エンドロールでこの聞き覚えある声がジュード・ロウのものだったのか!と思い当たったのが本作の1番の驚き。あと長男(リーアム・エイケン)は『ロード・トゥー・パーディション』の次男役の幼い少年ですね。うん、いい成長しました。これからが楽しみです。

ジム・キャリーが出演する映画は、(昔と違って)話題先行の感があり、メディアに大作・期待作とされ、事前の予備知識を得た(得てしまった)上で“期待を込めて”鑑賞した結果、思ったほどでないな、と思ってしまうこともしばしばなのではないでしょうか? DVD販売後、改めて観てみるとこの人の芸達者振りには驚かされることが多い。 特に『ブルース・オールマイティ』は(当時、予告編でおいしいところみんな観せられちゃったのもあるんだけど)こんなに面白い作品だったっけ?と思ったほど。好みの問題でしょうか。。。

ところで、題名どおり「世にも不幸せな物語」のドラマを期待した人は面食らいそうですな。悲劇はアホな大人たちに支配される世の中というところでしょうか。ラストは子供向けにしては妙に違和感の残るシリアス風味でしたが、冒頭でスニケット氏が「ハッピーエンド」には決してならないと念押ししていたのはそういうことなんだろうと思い当たりました。

この違和感は、子供にも大人にも余韻となって少なからず残ることでしょう。確かに鑑賞後、幸せな気分にはなれないかもしれないけど、そんなものなんですよ、世の中って。本作は子供を失望させるのではなく、力をあわせた姉弟のように「騙されないぞ!」「乗り越えるぞ!」と前向きな印象を持たせ、そんな世の中から子供の目を遠ざけようとする平凡で無力な大人が思うほど悪い作品ではないと思います。

私は続編があれば(ジムが出演しようとしなかろうと)是非鑑賞したいと思います。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)茅ヶ崎まゆ子[*]

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