[コメント] ミリオンダラー・ベイビー(2004/米)
筋の通俗的類型性を指摘したところで少しもこの映画を論じたことにならない。小揺るぎもしない安定性が最初から最後まで貫かれるという驚くべき事態が実現されている。特筆点は音楽の使い方。そして何よりモーガン・フリーマン!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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彼は本作のプロットにおける不動点となったことで、この神聖劇を司る祭司のごとき存在となっている。
「人は毎日死ぬ。床掃除や皿洗いをしてね。そして人生を悔いながら最後を迎える。マギーには悔いはない」 クリント・イーストウッド に最後のモチベーションを与えるこの決め台詞を決して忘れないだろう。モーガン・フリーマンは、自らが『ショーシャンクの空に』や『セブン』で演じた役割を通じて確立した俳優としてのアイデンティティをさらに磨き上げただけではなく、100年を超えるハリウッド映画史の中でも稀な、『駅馬車』におけるジョージ・バンクロフト、『カサブランカ』におけるクロード・レインズ、『スター・ウォーズ』におけるアレック・ギネスらが実現したレベルと優劣付けがたい高い境地を達成したのである。
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