[コメント] ミリオンダラー・ベイビー(2004/米)
前・中盤までのリズミカルで動的な映像と後半のリリカルで静的な映像のコントラスト。
女性ボクシング界の見応えあるファイト・シーン。名優3人の演技と相まって、味わいあるドラマとなった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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過去の出来事(描かれていない)により、娘から返送され続ける手紙の束。いつまでも赦されない父親。片目を失明させボクサー生命を断った友への良心の呵責。救いを求めて通い続ける教会のミサ。主人公であるフランキーの求めているものは何だったのだろうか? そこに現れたのが、神が与えたのではなかろうか?とも言うべきマギー。 トレーニングを続け、マギーが強くなっていく事でフランキーはある意味至福の時をすごした。 求めていた本来の形ではなかったけれど、父娘の愛ある生活を味わう事が出来たのだから。 我が娘に対して行った最後の愛の行為は、悲しいものにだったけれど、フランキーとマギーの魂は救われたのだと思いたい。 キリスト教を良く知らないので、これが教義的に背いているのかどうなのか、良く分からないけれど、自分的には納得できる結末だった。ドラマとして、人に、贖罪を求める旅を永遠に続けさせるのは酷だろう。それを見たいとも思わないし。
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