TV版ではシャアもアムロも一年戦争の雄姿はどこへやら、煮え切らなかったり優柔不断だったり、挙句の果てにはエキセントリック少年に「修正してやる！」と殴られたり「直接聞けばいいでしょ！」とダメ出しされる始末。それが映画版ではどちらも頼れる大人、伝説の英雄として描かれていて。まさかこのようなファン・サービスに徹した、そしてポジティブな作品になっているとは思わず嬉しい驚きでした。二人が邂逅する場面ではカミーユと一緒になって「今、ボクは歴史的瞬間に立ち会っているんだ！」と大興奮しちゃいましたよ。

一本の作品として見るには話を詰め込み過ぎで何が何やらだし、覚悟はしていたもののオリジナルと新規作画のギャップのまあ激しいこと。（それぐらい後者のクオリティが高いってこともあるのですが。）それでもわたくしこの改変を支持しますし、何より続きを早く見たいと思いましたことよ。しかしフォウの声優がゆかなってのはどうなんでしょう…。