[コメント] スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐(2005/米)
よく知られた歌舞伎の演目を観ているような気がする。CGという書き割りの前で演じられる大仰な芝居、しかしこういうのが結構好きだったりする。
思えばジョルジュ・メリエスの『月世界旅行』などの黎明期の映画も、絵を背景に人間がはめ込まれていただけだった。それでもそのビジュアルな発想の面白さでメリエスの映画は今も愛されている。俳優がほぼブルーバックの前で演技をしているこの映画はある意味邪道とも思えるが、まんまメリエスの映画を技術的に向上させただけだとも言える。書き割りもこれだけ好き放題描き込まれたら、すごいものだと思う。
正直に言うと私は窓から見えるコルサントの風景・・・夕陽に映える摩天楼、物憂げに漂うエアカーの列・・・が好きだ。
1,2は結局訳のわからない政治工作の話だったが、今回は対立構図が明確になったので、初めから終わりまで遠慮なく剣戟シーンが続き、なかなか楽しめた。剣の流派とかは明確ではなく似たようなチャンバラだったが・・・。ラストの対決は『帝国の逆襲』の例のシーンに匹敵する名シーンだろう。『シンドバッド 黄金の航海』の再現にはニヤリとした(すぐ終わっちゃったけど。こういうところに根性がない)。
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