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[コメント] メゾン・ド・ヒミコ(2005/日)

運命共同体 "メゾン・ド・ヒミコ "
リア

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







そこへ足を踏み込みゲイ達に受け入れられ、今やもうある意味その一員となった沙織(柴崎コウ

惹かれ合いながらも男女の関係が成立しなかった沙織と春彦(オダギリジョー

けれど沙織と春彦は、”友情・恋愛” それ以上の関係になり、"メゾン・ド・ヒミコ " は沙織の帰れる場所になったと思う。

私は恋愛に身体の関係は不可欠と(今は) 思っていますが、それを超えた沙織と春彦の関係はちょっと羨ましい。

−−−夜の街に繰り出しダンスを踊ったあの夜

春彦(オダギリジョー) の沙織に対する想いが、覚醒と言うか気付いたさまは手に取る様に伝わってきた。こうゆう事、「あ。」 と気付くような出来事ってあるあるー!と思ったし、

沙織(柴崎コウ) の春彦に対する想いが、決定的になった空気も伝わってきてよく分かった。ぱあーーっと発散した後、ふと一息ついた時、静かに気付いたり…って事とかもあるしー!

女装をしたゲイの人には、重々承知の現実に晒されちょっと悲しい夜になっちゃいましたが、とても素敵なシーンでした。

沙織と父親(田中泯) の関係も、父親の死期間近に泣きながら抱擁し和解と言ったあからさま且つ過剰な演出を取らなかったのも、とても好感です。

ジョゼと虎と魚たち』 と言い、犬童一心 監督の映画のストーリー自体は私はそれ程好きと言うわけではないのですが、映画の醸し出す空気が私は素敵だと思い、好きです。脚本なり原作があって、活字をを映像化する。その具現する過程に長けた人だと思います。

欲望(性欲) を他の男性なり女性で埋める…日常よくある事とは思いますが、これには賛同できないので、今後、沙織にそれは止めて欲しいです。★3.5

05.10.13@チネチッタ

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)水那岐[*] IN4MATION[*]

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