見ていてムズムズしてくる、いわゆる”気持ち悪い”カットの繋ぎが炸裂。照明にも凝っていなければ「ここは役者の表情が見たい！」ってところでカメラをロングで固定。なんつーか、安っぽい。つくりとしては学生映画レベルです。キャストに有名俳優やミュージシャンをがつがつ持ってくるよりも製作に金まわそーぜ。

　役者は豪華なんですが、なんか見てて危なっかしい人ばっかりでした。役になりきろうとしすぎてみんなカラ回ってるかんじが否めないっつーか…　 　いちばん見てて安心できたのがハチ役の宮崎あおいでしたが、ハチは恋愛で周囲を引っ掻き回す「こいつどうにかしてくれＹＯ」的な女の子なんだから安心させたらだめなんじゃね？　それなのに宮崎効果で「かわいいから許す」になっちゃってんだよな。ああ許しちゃうよ。俺だって可愛い子は大好きだよ。原作のハチには苦笑だが映画のハチには萌え萌えだ。つーか、そもそもハチに萌えさせられるとこからなんか違う。やっぱどうしても原作と比べちゃうもんだし、大ヒット漫画の納得のいく映画化って大変な作業なんだよな。

　結論：キャストに金かけすぎてる場合じゃない。