[コメント] ハムレット(1964/露)
コージンツェフの力量に感服!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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馬に乗った男たちが荒野を駆けて行くカットの何という躍動感! コージンツェフ監督は、8年の準備期間を経てこのフィルムを作ったそうだが、力作だ。戯曲を巧く映画に翻案している。空間のとり方が非常に巧い。 父王の登場のところなども、影絵のように美しい。スモークの使い方が雄弁。
製作当時のソヴィエトの状況はどうだっただろうか?タルコフスキーの本を読んだ時に、書いてあったが失念してしまった。だが、コチコチの社会主義リアリズムでは全くない、このフィルムを見る限りある「雪解け」の季節だったのではなかったか。
オフィーリアが死んだ後に飛んで行く一羽の鳥。ロシア的な表現なのだろう。 役者たちも全て良かった。
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