[コメント] 姿三四郎(1943/日)
私は、青二才が好きだ。(05・6・25)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この言葉は『蝦蟇の油』(自伝のようなもの)黒澤明(岩波書店)に書かれている。
>これは、私自身が何時までたっても青二才だからかもしれないが、未完成なものが完成していく道程に、私は限りない興味を感じる。
この映画を撮った黒澤明は三十三才である。確かに若いが青二才と謙遜するほどの年齢ではない。感動的なエピソードとして小津安二郎が「姿三四郎は120点だ!黒澤君。おめでとう!」と言ったとある。
検閲官が、神社の階段での男女の会話が「米英的」と文句を付けたらしい。今見てみると「別に普通じゃないか」というような場面でも当時は渋かったらしいのである。
この映画の見どころは志村喬との試合場面と、飛び込んだ池で蓮の花を見て己を発見する三四郎藤田進の姿である。不完全な状態ではあるが良い映画だったのではないかと思う。
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