[コメント] 私の頭の中の消しゴム(2004/韓国)
完璧なラブストーリーである。究極の愛という月並みな言葉を並べてもこの映画を語ることはできないであろう。純粋のしかも強い愛なのである。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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難病ものとはいえ、肉体ではなく若い女性に突然襲いかかるアルツハイマー。
ラブストーリーでありながら、記憶が新しいものから失われていくという考えさせられる内容になっているので、単なる号泣映画にしていないところがエライ。
構成もいいね。前半は二人の結ばれるまでと高まり行く愛の成就。これ以上のない至福。
後半になり病気に気づいていく女性。その夫。
記憶が消えていくということが人間の死を意味することなのかどうか、、。
アルツは今では廻りにはかなりの例が見られるので、観客も他人事と思われないものもあったのではないだろうか。
多少甘さもあるが、二人の的確な演技がこの映画の芯を抑えている。
チョン・ウソンの硬軟強弱をつけた演技。結構うまいから驚いた。かなり成長したね。
ソン・イェジンもその美しさはいまや輝くばかりだ。だからこそ、題材から観客も気持を引くことなく、二人の世界に没入していくことになる。
二人の純粋さに流した涙を観客は今愛している人に照らし合わせ心の確認をすることだろう。 そんな素敵な映画だ。
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