[コメント] 酔いどれ天使(1948/日)
診療所前の汚水とそこに沸く清水。それを遠心分離する毒舌医者。
当時一般的だった、人間を悪に染めるのは劣悪な社会環境である、という性善説めいた認識が如何に甘っちょろいものであったか、飽食の現代を生きる我々は痛い程知っている。黒澤映画(特に山本周五郎作品)の賛否は総てここに尽きる。
ただ本作に限り、志村・三船が演じたキャラクターの魅力が上記の説教臭さに勝っている。真田医師は赤ひげ先生なんかよりずっと素敵です。
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