コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 生きる(1952/日)

人生に真面目に取り組む気にさせる作品。日本人の誇りだ。
ハム

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







初見時は、うーんもっと真剣に生きなければいけないなあ、という感動得た。スクリーンで再見したときにはもう少し違う感想を持った。

ボンクラ課長がヤル気マンマンになるまでの課程はネチこく描かれるが彼がヤル気を出したとたんに遺影かよ!

そこから葬式での飲みながらのディスカッションとなるわけですが、ここで課長が偉大な人物であったことが明らかにされていくわけです。ヤル気モンモンになってから公園ができるまでを丁寧に描くという手もあったが、あえてそうせず、飲み会でのディスカッションという手法を取ることにより、黒澤の大好きな、英雄と凡人というテーマが浮き彫りになるわけです。

うだうだと語ったり叫んだりはするけど所詮は凡人にすぎぬ連中と最後の最後に英雄になったボンクラ課長。ここにおいて真に生きるとはいかなることか明白になるのであった。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)chokobo[*] 荒馬大介[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。