[コメント] 狼少女(2005/日)
転校生を演じた大野真緒。この名を今、私の映画脳に刻み込んだ。今後20年間、邦画界はこの名で喰っていけるだろう。私的にはどれほど賞賛の言葉を並べても惜しくは無い。
監督は子役たちに詳細な演技指導をしなかったという。ただ、その役柄と同じ状況になったらと考えるように言ったという。
子役たちは皆素晴らしかった。しかし、前述の大野真緒は次元が違う程の芝居をしてみせた。
彼女はまさしく、状況を把握していた。さらに役柄を理解し、状況と役柄をリンクした末にソレを表現してしまった。
喜怒哀楽はもちろん、嫉妬・戸惑い。さらには「おんな」の色香すら表現してみせた。
断言する。こんな子役そう滅多に現れるもんじゃない。生まれながらの才能なのか努力の結果なのかはわからない。わからないけれど芝居力だけでなく、シナリオを完全に咀嚼する能力をもった「女優」が誕生したことだけは確かである。
今後20年間、邦画界はこの名で喰っていけるだろう。だからこそ、本作のようにソレに応えるような作品を彼女に提供していくべきである。
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